免許返納の手続きは、警察署や運転免許センターで行うことができます。手続きに必要な持ち物は主に以下の3つです。
運転免許取消・一部取消申請書は各免許センター・警察署に用意されているので、現地で記入することができます。記入した申請書を免許証とともに提出すれば、返納手続きは完了します。手続きにかかる手数料はありません。
注意点として、免許証に記載された住所と現住所が異なる場合は、住民票の写しやマイナンバーカードなどの現住所がわかるものが別途必要になります。
マイナンバーカードを持っている場合、身分証明書としても利用できるため、免許返納後の身分証明の心配が軽減されます。また、令和2年4月1日からは、運転経歴証明書の情報をマイナンバーカードのICチップに記録することが可能になりました。これにより、1枚のカードで身分証明と運転経歴の証明が可能になり、より便利になりました。
運転経歴証明書は、運転免許証を自主返納した方に交付される公的な身分証明書です。この証明書は、運転免許証と同様に公的な身分証明書として利用できるほか、各種の支援サービスを受ける際にも活用できます。
運転経歴証明書の交付を受ける際に、マイナンバーカードを持参すると、運転経歴証明書の情報をマイナンバーカードのICチップに記録することができます。これにより、以下のようなメリットがあります:
ただし、マイナンバーカードに運転経歴証明書の情報を記録しても、従来の運転経歴証明書(カード)も併せて交付されます。状況に応じて使い分けることができるので便利です。
免許を返納すると、各地域でさまざまな特典を受けることができます。これらの特典は、運転経歴証明書を提示することで利用できますが、マイナンバーカードにその情報を記録することで、より便利に特典を受けられる場合があります。
特典の例:
マイナンバーカードを活用することで、これらの特典をより簡単に受けられる可能性があります。例えば、カードリーダーでマイナンバーカードを読み取るだけで、運転経歴証明書の情報を確認できるシステムを導入している自治体もあります。
2025年3月24日から、マイナンバーカードと運転免許証を一体化させた「マイナ免許証」が導入される予定です。この新システムでは、免許の種類、有効期限、条件、顔写真といった情報をマイナンバーカードのICチップに記録します。
マイナ免許証の主な特徴:
このシステムの導入により、免許返納後もマイナンバーカードを活用した身分証明や各種サービスの利用がさらに便利になることが期待されます。
高齢ドライバーの方々やその家族が免許返納を検討する際、以下のポイントを考慮することをおすすめします:
免許返納は大きな決断ですが、安全で快適な生活を送るための選択肢の一つとして考えることが大切です。マイナンバーカードの活用と合わせて、よりスムーズな生活の移行を目指しましょう。
以上の情報を参考に、ご家族や地域の状況に合わせて、最適な選択をしていただければと思います。免許返納後も、マイナンバーカードを活用することで、便利で安全な生活を送ることができます。高齢者の方々の安全と、豊かな生活の両立を目指して、家族や地域全体でサポートしていくことが重要です。